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海のむこうの空を見に

CoM0 TrB0

3月某日より一週間と少しの間、一人でイタリアへ行ってきました。
一人と言っても、傷心旅行じゃありません。
誘っても来てくれる相手がいないという、
最もイタイ理由です。
その旅行の顛末記を、アホみたいに長くて重たい記事にします。
普段のブログで「記事なげーよ。よこやま死ねよ」と思ってる人は、
それが「記事なげーよ。
マジよこやま殺す」という明確な殺意に
変わると思うので、読みきれないと思ったらスルーして
ください。
殺されたくはないので。



家族旅行で海外の地を踏んだことはこれまでにもありますが、
今回のプランは、お金と折り合いをつけたフリーステイ型です。
行き帰りのフライトチケットと、各地のホテルの宿泊権だけがついた、
余分な脂肪一切ナシの代物。
それ以外は移動も食事もチェックイン・アウトの時刻も自由。
何するも自由。
添乗員やガイドもいない。
まぁ、要はカンペキ個人旅行ですわ。
あ、国外逃亡も、プランの上では自由です。
各国政府に追われるだろうけどな。

因みに、出発前のよこやまさんのイタリア語知識はこんな感じ。
母親「イタリア語でなんか挨拶してみ?」
横山「…めるしー!」
母親「それフランス語」
横山「ぐーてんたーく!」
母親「ドイツ語」
要は、イタリア語ワカラナス。
それがよこやまクォリティ。
これだけのものしか持たないで、何かをしに行けるというのが大学生の
強みであり、
おろかさでもある。
でも、それらがいずれ失われることを薄々知っている以上、発たずには
いられないのです。
『深夜特急』で沢木耕太郎が「これはもうぐずぐずしてはいられない」と、
そう語ったのに近い気分で、とにかく行こうと思ったのです。

資金は、成人祝の100万円と、旅行の餞別にともらった20万円から捻出。
自分の懐は一切痛くないという、駄目っぽい約30万円。
物価の高いヨーロッパへ旅行するには十分とは言えない額ですが、
買いたいものが他にもたくさんあるので、これ以上旅費に出すのは厳しい。
したがって、安い航空券を撒いてくれる会社で予約するしかありません。
今回のようなフリーステイ型のプランは、単純な設定だけで顧客の獲得が
できるため、
各旅行会社が挙って似たような条件をあげています。
会社ごとの価格の高低は、ホテルのグレードと航空券の値段に差によるもの。
ホテルの値段はどうしようもないので、航空券の安さが勝負どころなのです。

今回よこやまさんは、ヨーロッパ系キャリアのチケットを選びました。
アリタリアやルフトハンザ、フィンランド、ブリティッシュ航空に日航や全日空を
加えた
ヨーロッパ・日系キャリアと呼ばれる部類ですね。
これらのキャリアは、ヨーロッパ各地に乗り入れ空港があるので、目的地の
選択肢や便数が多いのです。あと、ロシアまわり航路が就航してて早い。

これに対し大韓航空やパキスタン航空、アエロフロート、エジプト航空といった
アジア系キャリアは、安さを売りにしています。
乗り入れ空港は少ない傾向にあり、目的地選択のきかないこともしばしば。
そして何より…こないだ海外で某アジア系キャリアの飛行機が墜ちてた…。

そんなわけで、ちょっと値は張るものの、安全性に名高いフィンランド航空と
英国航空の
チケットに決定。ここから更に値段を下げるために、みみっちく
ストップオーバー・システムを使って、
往路はヘルシンキ、復路はヒースローの
寄港地を設けました。
結果、時間は少々かかるものの、便数も少なく値段も高い直行便よりは、
遥かに
渡航しやすい値段になりました。
半日とはいえ、北欧はフィンランドと大英帝国にストップオーバーできるし。ウマス。


出発日は3月22日。
早朝に京都をJRで出発し、関空へ…のつもりが寝坊しました。
ローカル線で関空まで行くはずが、時間に押されて関空特急に乗る羽目に。
まぁローカル車両の中をトランク引きずらないで済んだし、関空直行できたしな!
チクショー!

20070429030522.jpg

関空特急はるかは優秀でした。搭乗手続きに間に合いました。
フィンランド便で隣に座ったのは、ヘルシンキに旅行するという女子大生。
年も近くて話も合うので、10時間に及ぶフライトも苦になりません。

横山「へぇ。フィンランド旅行かぁ。楽しそうだなぁ」
相手「もう着いた瞬間からムーミングッズ買い漁るよ~」
横山「フィンランドの人って、やっぱムーミンみたいな体系だったりすんかなぁ?」
相手「それはないやろww そっちはヘルシンキ経由でどこ行くの?」
横山「イタリアやけど、どんな感じなんやろな」
相手「きっとジローラモみたいなチョイ悪がたくさんおるよ!」
横山「だとえーな(それはフィンランド人はムーミンみたいってのと違うのか?)」




『深夜特急』ならば、インド航空機の離陸エピソードに、字数を費やしていた
ところだけれど、
我らがフィンランド航空は、それと比較にならないほど何事も
なく離陸しました。
機首は毅然として上昇の体勢に入り、関空の滑走路を瞬く間に雲の下へと敷く。
水平飛行までの十分間で、関西の町は雲霞の向こうになってしまいますた。

水平飛行に入るとすぐ、ひとつの悲劇の幕開けが訪れました。
傍目には、昼食代わりの機内食が運ばれてきたというだけのことですが、
我々のような胃腸の
強くない民族には、それですらも脅威になりかねない。

機内食のチキンソテーに添えて出されたのは、かの悪名高いマッシュポテト。
いや、付けあわせではなく、マッシュポテトのチキンソテー添えって感じ。
あるいはマッシュポテト丼。しかも濃厚。胸焼けするレベル。
機内小冊子のコラムに因れば、マッシュポテト四人前には一キロのバターが
使われているらしい。コラムに添付された写真も、つぶされたジャガイモの鍋に、
塊のバターが「ぐちゃり」と音を立てんばかりの勢いで放り込まれているものでした。


うぅわぁ…。

 
意外といける…というコラムの言葉を信じて、それを完食したよこやまさんと
隣の女子大生は、
案の定、胸焼けにうんうん唸りながらのフライトを経験する
羽目になりました。
出発早々、食べ物への不安を募らせます。
胃袋の悲鳴をごまかすために、紅茶→ソフトドリンク→紅茶→日本茶→トイレ
という、重厚な
ローテーションを繰り返します。
マッシュポテトコワス
!!みんな気をつけろ!
ほんと、イタリア到着後も
二日くらいは胸焼けがひどくて、食事のたびに「ヴっ」て
なってましたから。
二度目の機内食で出た、アホほど不味い蕎麦でさえも、
日本食を見直す良い機会になったのでした。

悪夢ではなく胸焼けにうなされて仮眠から目覚めると、機体は既にフィンランド
上空へと
さしかかっていました。
出発が午前10時半だったので、日本時間なら既に夜間ですが、七時間遅れの
時差がある
フィンランドはまだ日も高いです。
こんにちは北欧。こんにちはムーミン。

到着したよこやまさんは早速臨戦態勢に入ります。
数時間後の乗継までにどうしても欲しいものがあるのです!
国際線ターミナルから最も近いイッタラ(磁器ブランド)の店舗へダッシュ。


入管の人(映画『グリーンマイル』のパーシーに似てた)が、「あ、ヘンな人…」
みたいな目で
よこやまさんを見ていた気がします。

ヘルシンキ空港は思った通り、リアルムーミンみたいな人たちが沢山いました。


邪魔です、そこのムーミンパパっぽいお腹の人。
店舗に飛び込んだよこやまさんは、機内で予習を兼ねて作文した英文を駆使して、
かねてから欲しかったレアモノ陶器の購入予約をします。

横山「(いっぱいいっぱいの英語で)再販商品の購入予約をしたいんですが。」
店員「(悲しいほど流暢な日本語で)こちらの紙に、ご記名をいだたけますか。」

え…ここ、ヘルシンキ。ユー、フィンランド人。…英語は?…スオミ語は?

日本で買い物をするような快適さで予約を取ったよこやまさんは、騙された感に
浸りながら
国際線ターミナルへ引き返しました。
二時間もかけて予約までの流れをシミュレートした自分はネ申。
ヘルシンキ発イタリア・マルペンサ空港行きの機内で、「イタリアでは、もう絶対に
英語を前もって
勉強したりしない!するものか!頼まれてもしねぇ!しろって言ったは
奴殴る
!寧ろテロルの勢いで!」と固く誓う。
頭で考える語学の限界を妙な形で思い知らされた東洋人を乗せて、
フィンランド航空ボーイング
Y290便は北欧を発ちました。

上空から眺めたイタリアは、全くもって日本の航空写真と変わらないものでした。
イタリアと日本との時差はフィンランドより更に大きくなり、ほぼ8時間差。
したがって、イタリアはまだ午後八時。
日本はとうに夜明け前なので、早速時差ぼけに苦しみます。
眠いです。
思わず機内で眼鏡を落として、CAさんたちを眼鏡捜索に動員したくらい。
彼女らの活躍によって、マイ眼鏡は三列も前の座席下から発見されました。
唯一知っていたスオミ語「キートス(ありがとう)」が、こんなところで役に立ちました。


素敵な制服姿(フィンエアー短距離国際線はタイトスカートにブーツ。まさにネ申)を
目に焼き付けて、よこやまさんはイタリア北部マルペンサ空港に降り立ちました。

マルペンサ入管で入国手続きをしたよこやまさんは、眠さで半ギレになりながら
予約をした
ホテルへ向かいます。
そんな時に限って、バス乗り場で白タクの客引きにでくわしますた。
イタリアには、日本人を金持ちだと思ってる人が多いらしく、日本人狙いのスリや
引ったくり、
強引な客引きが多発しています。
バス停で出会った彼もそんな人なのでしょう。
が、よこやまさんの眠くなった時のダウナーなテンションと、眠気を醒まされた時の
導火線の
短さは、感情の起伏が激しいと言われるイタリア人にしてみても、
その比ではありません。
眠いよこやまさんは些細なことにキレます。



客引「ジャポネーゼ、タクシータクシー」
横山「は?死ねや(完璧に日本語)」
客引「タクシー!」
横山「は?きるゆーゴルァ!!(知る限りの脅し文句)」

眠いよこやまさんは些細なことにキレました。
客引きの顔が怯えを含んだ不審さに歪んだのを見て、よこやまさんは般若の
形相の
ままそこを去りました。
日本人を大人しいジェントリだと思ってる愚人は、腹を切って死ぬべきです。

早速ひと悶着演じましたが、マルペンサ空港からミラノ市内へは、プルマンと
呼ばれるリムジンバスや
鉄道、タクシーの路線が伸びています。
本来なら、そうは迷いません。
プルマンはミラノ中央駅、鉄道は基幹駅の一つであるノルドFN線ミラノ北駅
到着します。
今回は北部のスフォルツァ城近くに宿を取っていたため、国内線ターミナルに
接続する
マルペンサ・エクスプレスとかいう鉄道でミラノ入りです。
この鉄道はミラノ北駅から、地下鉄一号線のカドルナ(Cadolna)駅へと連絡
しているので、
観光には最適の路線なのです。
三十分ごとの運行なので、よこやまさんでもちゃんと乗れます。
やっぱり眠くて半ギレのよこやまさんは、うかつにも服の裾を電車のドアに
挟まれてしまい、
終始機嫌が悪かったです。

ホテルに着きチェックインを済ますと、間もなく食事に通されました。
マッシュポテトの悲劇から十数時間、よこやまさんは最初のご飯にありつきます。
ミラノの位置するロンバルディア州は、イタリア最北部の州であり、パスタに
欠かせない小麦は
あまり取れません。
ロンバルディア経済の中心地であるミラノ、特にポー川流域の肥沃な土地では、
伝統的な
水稲栽培が盛ん。すなわち米料理が必然的に多くなるのです。

そんなミラノでの最初の夕食はRisotto Alla Milaneze(サフランのリゾット)と、
Ossobuco(子牛のすね肉を、髄がゼラチン化するくらいしつこく煮込んだもの。
要は牛すね煮込イタリア版)でした。
この二つは一皿目と二皿目に組み合わせて食べるのが定番らしく、たいがいは
セットで出てきます。
そして付け合せは、マッシュポテト。
マッシュポテトです。
いずれもミラノの正統派な郷土料理だとかで。
さすがに学習能力があるので、ポテトを残しました。
一体なんだと言うのですか神よ。

そういうわけで、二日目以降はぎゃんばって一人旅です。
あ、シャワーが冷たくてもう一回マジ切れしました。
みんなシャワーに気をつけろ!


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日記は雑記。  2007.03.21
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プロフィール

よこやまさん。

Author:よこやまさん。
性別:女のひと
年齢:19歳13ヶ月に突入。
趣味:女子高生の制服を追求。
所属:日文専攻、合唱団ほか。
備考:香川を愛してやまない
大学生。でも今は京都暮らし。

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