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にびいろのミラノ

CoM0 TrB0

塩野七生のイタリア三部作っぽいタイトル付けてみた。

イタリア二日目の朝。
日本から持参した目覚まし時計で起床。
アラームを自分で吹き込めるタイプの時計で、吹き込んであったのは
ナインティナインのラジオ番組の、妙なジングル(CM前のフリ)だった。
ナイナイの二人が、「おかーん!おかんおかぁーん!」って言ってる…。
久しぶりに使う目覚ましだったので、びっくりして起きた。

時計「おかーん!おかんおかぁーん!」
横山「…ぎゃあッ!?」
はい起床。
ミラノは快晴です。



イタリア到着後、初日の観光はミラノから。
ロンバルディアの肥沃な平野に位置する、イタリア第三の都市・ミラノ。
ミラノと言えば、なんだか伝統色あふれる歴史都市という感じがしますが、
実際には、イタリア経済の中心を担う商業・経済都市。
歴史もない訳じゃないけれど、ローマ・フィレンツェなど名立たる歴史都市の
中にあっては、なんか霞んでしまいます…。

十字軍による東方イタリア遠征によって、イタリア各都市が富んだ12世紀。
いきおい、各地で別の都市を征服する紛争が起きました。
ミラノも、1395年に公国としてヴィスコンティ家、続くスフォルツァ家の支配を
受けることとなりました。その中でヨーロッパ全土に交易のルートを持つことが
できたため、ミラノは経済的基盤を持つ都市へと成長します。
しかし、その後の新大陸発見により、15世紀末には貿易大系が激変。
小国割拠の状況にあったイタリア各都市の経済は沈滞します。
イタリアの中でも内陸よりのミラノは、ヴェネツィアやジェノヴァのように、海洋の
東方交易で経済を盛り返すことができず、長く不幸な時代に入ります。
その後、1870年のイタリア統一まで、ミラノが再び半島経済の中心に踊り出る
には長い時間がかかりました。
まぁ、公国時代の富裕層によって保護されたミラノの学芸や芸術は、その後の
ルネッサンス文化へと繋がっていくわけなので、やっぱり歴史を語る上では、
外すことのできない都市かもしれないですね。


前日の機内で味わったポテトの恐怖から逃れられず、
朝食はホテルで
サラダとプロシュートをサンドしたパンを食べて、軽く済ませました。
身繕いをして、荷造りを済ませて、トランクを次の宿泊地へ配送。
何事もなくチェックアウト。
とりあえずプルマンに乗ってミラノの中心部を目指します。

朝のプルマンに、女子高生は乗っていませんでした。
早速ブルーになるよこやまさん。
ちょお
ブルーなまんま、プルマンの窓から外を見ていると、

teato.jpg

こんなのが、町のいたるところに立ってます。
クイズです。
さて、何の看板でしょうか。
帰国してから色んな人に出題したけど、反応様々。

①「事故多発現場の看板でしょ?」といった友人Aの説。
泣いてる方の顔は、事故った時の怪我が痛くて泣いてるの。
でね、笑ってる顔は、事故死して昇天してるの。
え?なんでこんな分かりにくい標識で表示するのかって?
イタリアがオシャレな国たる由縁じゃね?

※主だった交通標識はほぼ世界共通です。
 彼女はもう一回自動車学校に通うべきということです。
 
②「動物飛び出し注意だ」と言った友人Bの説。
これ、猫でしょ?
泣いてる猫は、事故った時の怪我が痛くて(ry
え?なんで猫だと思ったかって?
どうみても猫やろ。

※彼女に眼科を勧めるべきでしょうか。
 それとも心療内科を勧めるべきでしょうか。

③「不審者注意の看板だ」と言った友人Cの説。
うはwwwwwwwチョー怪しいwwチョーキモスww
笑ってるのが不審者で、泣いてるのが被害者でしょ。
絶対痴漢だよ痴漢!!
こんなんが一杯あるなんて、ミラノって危ない町だねー。

※危ないのはオマエだ。

④「ヴェネツィアの方向を指している」と言った友人Dの説。
ヴェネツィアと言えば、謝肉祭のマスケラだよね。
謝肉祭、四旬節、復活祭…マスケラだよね。

この看板の方向がヴェネト州ってことでしょ?

※なんだかそれっぽいことを言ってくれてるけど不正解。

因みに正解は「付近に歌劇場アリ」という案内表示です。
テアトロ(劇場)って書いてあるしねぇ…。
描かれているのは猫でもなければ不審者でもなく、謝肉祭の仮装に
用いられるマスケラでもありません。オペラの「泣き笑いの面」です。


イタリア、ミラノと言えばオペラ。
世界的にも名を馳せるオペラの殿堂スカラ座(Teatro alla Scala)は、
スフォルツァ城に程近い、ミラノの中心部に位置します。
スカラ座と市庁舎が面するスカラ広場には、ミラノが世界に誇る偉人
レオナルド・ダ・ヴィンチの像があるんですよ。
20070429032410.jpg  20070429032315.jpg
↑周囲の少年は彼の弟子たち。
スカラ座の初日は、ミラノの守護聖人・サンタンブロージョの祝日である
12月7日。この日を境に、ミラノは年末の喧騒に包まれ始めます。
そんなわけで、スカラ座のオペラ公演の時期は冬季なんですね。
それ以外の時期にもバレエなどの演目が催されていますが、オペラを見る
にはちょっとサミシイのです。
そう言えば、長年スカラ座の音楽監督を務めた方が、昨シーズンに突然
辞職したため、06~07年の公演は色々な意味で盛り上がったみたいです。


ミラノに来ればスカラ座でオペラでもと思うところですが、初日プラテア席は
2000€という感動的なお値段です。初日をはずしたところで、値段にそれほど
差は出ません。
因みに€はとにかく高くて、よこやまさんが訪れた時期は、
1€156円前後で取引されていました。
しかし、オペラはスカラ座の専売特許ではないのです。
ミラノ市内にこの看板がボコボコ立っている訳ですから、小さな歌劇場は
沢山あるのです。日本の劇場だってピンキリあるもんね、そりゃそうだ。
今回は時間の都合で歌劇場でまったりすることはできませんでしたが、
時間が許せばそんな小さな歌劇場を巡るものいいだろうなぁ。

まず最初の観光はスフォルツァ城。

20070429030505.jpg

地下鉄ノルド駅を背にして左側に立つ、
スフォルツァ家の元居城です。
大きな尖塔に刻まれた紋章もスフォルツァ家のもので、このデザインは現在も
ミラノ市章の一部に引き継がれています。
また、一部をアレンジし横倒しで反転したものが、イタリア国産車として名高い
オペルのエンブレムの由来らしいです。ほんとかどうかはシラネ。

ダヴィンチも建築に関わったという城は、四方をレンガの塔で囲まれています。
壁面にあいた小さな四角い穴は、今は鳩の住処になっていますが、建築時の
足場のあとなんだそうです。知らんがな。
城内は、いくつかの分野に分かれた市立博物館です。
緑も多い場所なので、お昼時にはご飯を食べる市民で賑わうそう。

 20070429033411.jpg  20070429030515.jpg  20070429033423.jpg

そこからまた少しプルマンに乗っていけば、ミラノの象徴とも言えるドゥオモに
出ます。ドゥオーモを中心に三本の環状線が伸びているため、それに沿って
いけば必ずここに出るんですね。

20070429030358.jpg  20070429030318.jpg
ミラノのドゥオーモ(Duomo)は世界で最も大きな聖堂の一つで、ヴァチカンの
サンピエトロ大聖堂に次ぐ規模があります。
135本の尖塔を持つ、ゴシック建築の最高傑作。
14世紀に着工が始まり、16世紀にナポレオンによって完成を見たとのこと。
因みに、上空から鳥瞰すると十字架の形になっています。
天上高くに設えられたバラ窓は、緋色の光を返して荘厳そのもの。

ステンドグラスの緋色って、何で発色させるかご存知でしょうか。
実は、貴金属である金を用いるんです。
透明感のある緋が、どうしてあの重厚な金色からできるのか…不思議。

イタリアはヴェネツィアの名産であるヴェネツィアン・グラスは、緋色のもの
ほど値が張りますが、これも金を使用するためだとか。
ここでは余談になるけど、
かつて世界に類を見ない経済都市だったヴェネツィア
だからこそ、金を
ふんだんに使う緋色のガラスを名産にしえたのでしょうな。

そんなわけで、緋のガラスは高価。
教会などの巨大建築には、貴族や王家などのパトロンがつき物です。
ステンドグラス一枚ごとにパトロンが違う場合もあるそうで、その場合は
貴族がそのプライドをかけて、たくさんの緋色を使うんだそうです。
赤の少ないステンドグラスじゃ「あの貴族は貧乏だ」と言われかねないもんな。

残念ながら、ドゥオーモのファザード(正面装飾)は修復工事中。
京都の寺社仏閣が、常にいたるところで修復を受けているように、
イタリアでも工事中の目隠しなどと出くわさずに旅をすることはできません。
まだあと数年は工事が続くようです。

次はガレリアに移動。
ドゥオーモを背にして右側の、アーチ型のガラス天井を持つアーケードです。
ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世のガレリア(Gallera Vittorio EmanueleⅡ)、
というのが本名だそうです。

20070429030444.jpg  20070429030416.jpg

このアーケードが、スカラ広場とドゥオーモを結んでいます。
天井のガラスアーチも見事ながら、足元の歩道に描かれたモザイクも見事。
因みに、このガレリアのほぼ中ほどには、PRADA本店とマクドナルドが
向かい合って入っています。

20070429030406.jpg

これが本店。意外と小さい。
本店の上は七ツ星ホテルらしい…。

20070429030423.jpg

金と黒のマック。
ガレリア内のテナントは、このカラーじゃないと駄目っぽい。

ミラノ観光はこの辺りで切り上げて、次の目的地に移動をはじめませう。
地下鉄で前夜利用したノルド駅へと引き返し、fs線(イタリア鉄道TRENITALIA)
のIC(インテルシティ・主要都市間を結ぶ特急)に乗車。
一時間半くらいで次の目的地であるヴェローナに到着します。

ヴェローナは、五大都市に並べばマイナーな観光地ですが、古くはゲーテの
『イタリア紀行』にも名前が見える小都市。(見えたと思います。うるおぼえ)
シェークスピアの代表作『ロミオとジュリエット』のモデルともなっています。
アルプスに源を持つアディジェ川が町をS字に流れてゆく、静かな古都です。

インターシティを基幹駅のポルタ・ヌオーヴァ駅(Stazione Porta Nuova)
で下車。そこからまったり歩きながら、中心部の広場を目指します。

ミラノは見るものも定めていたのですが、ヴェローナはこれという予定もなく、
適当にぶらぶらしました。
で、辿り着いたのが、アレーナ(Anfiteatro Arena)と呼ばれる円形闘技場。

20070429032443.jpg  20070429030123.jpg

1世紀ごろの建築で、円形がキレイにのこっている、貴重な遺跡。
今では6月下旬から8月にかけて行われる、世界的に有名な野外オペラ祭の
舞台として使用されています。室内オペラのシーズンが終わる頃、入れ違いに
野外オペラが賑やかになるのだとか。
夜のとばりと同時に開演なんて、ステキですのぉ。

先述の通り、ヴェローナは「ロミオとジュリエッ」トのふるさとです。
キャピュレット家の娘ジュリエットと、モンタギュー家のロミオ。
方や皇帝派、方や法王派というこの構図は、イタリア半島を二つに分けた
中世政治史の構図そのもの。
その中で悲恋に終わってしまったのが、この有名な恋人たち。
物語自体はフィクションですが、シェークスピアはこの中世ヴェローナでの
史実をもとにしたのだとか。
因みに、ジュリエッタの家(Casa di Giulietta)を見に行きましたが、
ちょおちいさいです。裏路地にぽっつーんとある感じ…。
ほんと、京都の長屋かよ!みたいな。

20070429032428.jpg

バルコニーシーンで有名なベランダも、超小さい。写真左のやつです。
…見んかったことにしてやるよチクショウ。

ジュリエッタの家の壁には、それはもう世界中の言葉で、愛を誓う落書が
びっしりと書かれています。ハートの落書きをした南京錠や、なかには
恋人と死別した旨を記した落書きも。
簡単な英語だったので読めました。直訳しかできないから、すごく単純な
文章にしかならなかったけど、その単純さがなんかスゴイ切なかった。
よこやま訳でのっけます。本文書き写してくればよかったな。

 わたしの恋人は亡くなりました。
 ここはいろいろな国の恋人たちでいっぱいでしょう。
 わたしとその人の名前を、あなたがたの
名前で
 消していってください。

よかった、英語読めた…。
相手と自分の名前を、こうして残していきたかったんでしょうなぁ…。
日本語もありましたよ。
「けいくんだいちゅきVV」「まどかを守りますV」と、くさいこと書いてあった。
死ねばいいのに。

ジュリエッタの家から少し歩くと、町の中心部に出ます。
ヴェローナの名門貴族であるスカラ家の館や、市庁舎の並ぶシニョーリ広場
(Piazza dei signori)。
ランベルディの塔(Torre dei Lamberti)が夕焼けの中に見えます。

20070429030054.jpg

その向かいのエルベ広場(Piazza delle Erbe)は、貴族的な趣のある
シニョーリ広場とは対照的に、市民的な印象。
広場を覆うのは市場の白いパラソル。屋台には花やら野菜やら何やら。
ヴェローナのマドンナ(Madonnna di Verona)と呼ばれる、愛らしい
乙女の噴水と、それを見下ろすライオンの彫像が目印です。
20070429030039.jpg  20070429030113.jpg
20070429030028.jpg  20070429030020.jpg
20070429030010.jpg  20070429030104.jpg

因みにこのライオン、ヴェネツィアの紋章なのです。
ヴェローナはヴェネツィアの支配を受けた土地なので、こういう意匠がある…。

あと、トイレを探した時に見つけたもの。

20070429032458.jpg

もれそうですかそうですか、と言いたくなるほどの急ぎよう。
イタリアの公衆トイレは50セントから1€程度のお金を払わないと入れません。
小銭がないとイラッときます。

ん。
このへんで一日目は終了。
ここから再びインテルシティに乗り、今度はヴェネト州へと向かいます。
最後の最後で、イタリア人の少年たちの群れに遭遇。
すれ違うとき、
片言で「アリガトウ」と言ってくれますた。
彼らにとって最も馴染みある日本語が、「ありがとう」であってくれたことが
なんだか嬉しい。よこやまさんも、イタリア語で返しました。
グラツィエ。


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日記は雑記。  2007.03.22
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プロフィール

よこやまさん。

Author:よこやまさん。
性別:女のひと
年齢:19歳13ヶ月に突入。
趣味:女子高生の制服を追求。
所属:日文専攻、合唱団ほか。
備考:香川を愛してやまない
大学生。でも今は京都暮らし。

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